メルマガの配信時間はいつがいい?効果的なタイミングと開封率を上げるテクニック3選

メルマガを配信しているけれど、どうにも開封率が上がらない…とお悩みの企業様。メルマガを開封して読んでもらうには時間帯が重要です。読んだあとからすぐに実践できる具体的な改善策をご紹介します。
目次
メルマガ開封率の現状と改善の必要性
メルマガ開封率低迷の現状
メルマガ開封率とは、読んで字のごとくメルマガがどれくらい読者に開封されたかを示す数値です。インターネット創成期の頃ならば「メールマガジン!便利で画期的!」と読者の食いつきもよかったですが、情報過多である近年では、興味をそそる内容でなければクリックしてもらえないのが現状です。
EメールマーケティングメディアMarketingProfsの記事によると、平均してメルマガの開封率は10%未満だというレポートが出されています。ユーザーが企業に対しどれほどの興味を持っているかにもよりますが、決して良い数字ではないということは分かります。
開封してもらって初めて意味がある
メルマガは「当社のサービスを利用してほしい」、「この商品を買ってほしい」という理由があって配信しています。しかし、ユーザーがメールを開封しないということは、内容を読んですらもらえないということです。コストがかからず、スペースもとらないというのがメルマガの利点でしょう。
しかし、スペースをとらないぶん、半永久的にゴミ箱に捨て続けることができてしまうのが怖いところです。紙の広告ならば、ポストがいっぱいになれば開けざるを得ません。たとえ広告を見る気がない人でも、捨てる時には目に入るものですから、チラシはその点において有利だと言えます。では、メールをクリックして内容に到達してもらうにはどうすればよいのでしょうか。
メルマガの開封率を上げるポイント
開封率を上げるテクニック3選
1.配信する時間帯に気をつける
メルマガの配信を担当されているみなさん、普段はどのようなタイミングでメルマガを配信していますか?毎回記事の内容は変えているでしょうから、書きあがり次第配信するという人もいるでしょう。しかし、それは企業の都合の良いタイミング、つまり企業本位の考え方と言えます。送りたいタイミングで送るのではなく、「ユーザーの読みたいタイミングで送る」これがメルマガ配信の鉄則です。
2.差出人名の見直し
企業であればほとんど配信専用のメールアドレスを設けていることと思いますが、その差出人名はユーザーに安心感を与えるものでしょうか。「だれからの何の用事のメールなのか」が分からなければほとんどの人は怪しく思って捨ててしまいます。最近は巧妙に作られた迷惑メールも多いため、なおさら発信元には敏感になっているユーザーが多いのです。差出人に企業名や製品名を組み込めば「知っているところからのメールだ」と安心して開封してもらいやすいです。
3.件名で心を掴む
件名はユーザーがそのメルマガを開くか、そのままゴミ箱行きにしてしまうかを決めるとても重要な部分です。
まず文字数ですが、最近の調査では30文字前後が最も開封されやすいとされています。ガラケーが主な受信環境だった2012年頃までは、件名が途中で切れてしまわないように短い件名の開封率が高いとされていました。しかし、スマホが普及しGoogleなどクラウドメールソフトでの受信が主流の現在では「短い件名で要点が分からないよりは、少し長くても内容を想像できる件名の方が開封しやすい」という流れになっています。
また、内容としては【面白そう】【ためになりそう】【読まないと損するかも】と思ってもらえる件名かどうかを今一度確認しましょう。読んでもらいたい気持ちが強すぎて、押しつけがましくならないように注意しましょう。
より魅力的な件名を作るために、ここでは「4Uの原則」について紹介します。4Uの原則は以下の4つのUから構成されています。
Urgent(緊急性):「いま見逃すと損!」「24時間限定」などの時間的プレッシャーを感じさせる表現を活用し、読者の即時的な行動を促します。
Unique(独自性):「だれも教えてくれなかった」「業界初」といった、他と差別化される特別感を演出します。競合他社と一線を画す独自性を強調すれば、読者の好奇心を刺激できるでしょう。
Useful(有用性):「5分で解決!」「売上を30%改善する方法」など、具体的な価値や解決策を示唆します。読者にとって明確な利益を提示すれば、開封への動機づけを高めます。
Ultra-specific(具体性):「95%の経営者が実践」「3年連続成長企業が明かす」など、具体的な数字やデータを活用し、メッセージの信頼性を高めます。
件名作成時は、「面白そう」「ためになりそう」「読まないと損をするかも」という読者の心理を刺激することが重要です。
ただし、押しつけがましくならないよう、さりげない表現と真の価値提供のバランスを保ちましょう。誇大広告や詐欺的な表現は避け、常に誠実さと信頼性を意識することが重要です。
関連記事はこちら【サンプル付き】メルマガの開封率をあげる!インパクトが強いタイトル(件名)をつくるコツ
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配信時間・曜日が重要
メルマガの配信において、配信時間と曜日は成功を左右する特に重要な要素です。
メルマガは配信後1〜2時間以内が最も読まれやすく、それ以降は徐々に開封率が下がります。そのため、配信時間の戦略的な選択が、開封率に決定的な影響を与えるのです。
配信に最適な時間帯や曜日は、ターゲット層や業種によって大きく異なります。詳しくは次の章で解説しますが、ビジネスマン、学生、主婦層など、それぞれの属性に合わせて読まれやすい時間帯が存在します。もちろん、一般的な傾向だけでなく、自社の読者データを徹底的に分析し、ターゲット層の行動パターンを理解することも重要です。
配信時間を最適化するためには、継続的な実験とデータ分析が必要となります。A/Bテストを活用し、異なる時間帯での開封率、クリック率を比較検証すれば、徐々に最適な配信時間を見つけられるでしょう。また、季節や特別なイベント、祝日なども配信戦略に大きな影響を与えるため、柔軟に対応する必要があります。
メルマガの効果的な配信時間
読まれやすい曜日や時間帯を知ろう
メルマガが読まれやすい曜日や時間帯には一定の傾向があるため、ターゲットに設定している読者がよくメールを確認するタイミングで配信することが重要です。
例えば、BtoB企業の場合、メールの開封率やクリック率が高まりやすいのは平日の日中と言われています。曜日は現在のところ火曜日と木曜日であり、土日などの週末は効果が出にくいと言われています。そのため火曜日や木曜日にメルマガの配信日を設定することで、効果が期待できます。一方で、BtoC企業においては、平日の日中よりも週末の余暇時間に配信する方が開封率やクリック率が高い傾向にありますので、土日に配信するのがおすすめです。
読者の立場になって考えよう
メルマガの開封率を上げるテクニックをご紹介しましたが、その中でも一番重要な配信時間帯についてもう少し詳しくお話ししましょう。メルマガを開封してもらうには、「自分が読者だったらいつ開封するか?」を考えるのが最も近道です。あなたはオフィスワークのメルマガ配信担当者かもしれませんが、主婦や学生の一日のスケジュールを想像してみるのがおすすめです。
ターゲット別に開封率の高い時間を知ろう
【ビジネスマン・OL】
まずは、あなたと同じビジネスマンから考えてみましょう。ビジネスマンが一日でメールをチェックするのは、朝8時頃、お昼12時頃、夜21時~23時頃の3回が多いと言われています。それぞれ通勤時間、ランチタイム、帰宅後の時間ですが、中でもおすすめは通勤時間の8時頃です。混み合う電車の中ではスマホを見ることぐらいしかできないため、ほとんどの人がスマホを眺めています。仕事での話題作りのために朝メールやニュースをチェックするという人も多いので狙い目です。
【学生】
学生は午前中から夕方までは授業ですので、なかなかメールチェックの余裕はありません。放課後も友達付き合いやアルバイトでまっすぐ家に帰ることも少ないですから、やはり夜21時~23時が最も多くの学生がメールチェックをする時間帯と言えます。
しかし、今時の学生はデジタルネイティブ世代、生まれた時からパソコンや携帯があるのが当たり前の世代ですから、もはやスマホとは一心同体です。少しでも隙間時間があればスマホをチェックするので、学生に関しては時間にこだわるよりも内容に重点をおいた方が開封率は上がるでしょう。
【主婦】
主婦の空き時間は家族が会社や学校に出かけ帰宅するまでの間のため、朝10時頃~午後2時頃です。夜の時間の使い方は人によってバラつきがありますが、この時間帯は共通して空いていることが多いので主婦向けのメルマガならこの時間を狙うとよいでしょう。
【シニア層】
ご年配の方がターゲットの場合は、朝8時頃~12時頃の午前中に配信すれば開封率が高いです。他の年齢層よりも活動時間が早いので、情報を早く提供することでその日のうちにアクションを起こしてくれる可能性も高くなります。
関連記事はこちらセグメント配信と一斉送信の使い分けとは?メールの開封率、クリック率を改善する方法を紹介します
配信時間にルールを作ろう
ターゲット別に効果的な配信時間が分かったら、もう一つ大事なことがあります。それは、毎回同じ時間に送るということです。例えば一度読んで気に入ったメルマガがあった場合、そのメルマガが「毎週月曜日配信」なのか「毎週月曜日の夜9時配信」なのかで、もう一度読む確率は大きく変わるでしょう。読み手からすると何度もメールチェックをするより、夜9時にメールチェックをすれば読める、と分かっている方が嬉しいです。曜日や時間が決まっていると、待つストレスや何度もチェックする手間がなくなりますので、ファンがつきやすく離れにくくなります。
関連記事はこちらメルマガの開封率に差が出る?最適な配信タイミングを考えよう
配信頻度に気をつけよう
メルマガの配信頻度は、読者との関係性を維持する上で非常に繊細なバランスを要するものです。配信が多すぎれば読者に迷惑と感じられ、逆に少なすぎれば関係性が希薄になってしまうでしょう。
最適な配信頻度は、業界、ターゲット、コンテンツの性質によって大きく異なります。一般的な傾向としては、週1回から月2回程度が多くのビジネスで効果的とされています。ただし、これは絶対的な法則ではなく、読者の反応を注意深く観察し、適切な頻度を見極める必要があるでしょう。
ニュースレターやマーケティング系のメルマガでは、週1回の配信が最も一般的です。これにより、読者の記憶に定期的に残りつつ、情報の質を保てます。一方、トレンド情報や緊急性の高いコンテンツを扱う場合は、さらに高頻度の配信も許容されます。
重要なのは、読者の期待に応えることです。最初の購読時に配信頻度の目安を明確に示し、その約束を守ることが信頼関係の構築につながるでしょう。予告のない配信頻度の変更は、読者の離脱リスクを高めてしまいます。
メルマガの効果を分析するには
メルマガの効果を測定するためには、Google Analyticsかメルマガ配信ツールのどちらかを利用するのが一般的です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
Google Analyticsで分析する
イベント設定やパラメーターに関する知識が必要になりますが、Google Analyticsを使うと効果測定が可能です。メルマガの中に設置するURLの後に、「UTMパラメータ」という文字列の値を追加し、そのURLを通じてサイトに訪問した人の数を計測する方法です。GoogleでURL生成ツールを配信していますが、詳細な知識がないと難しい面も多いので、中級者~上級者向けの方法と言えます。
メルマガ配信ツールを利用する
業者が開発・提供しているメルマガ配信ツールを契約して利用する方法です。ツールを利用すれば難しい設定を行うことなく開封率やクリック率、到達率などを把握できるので、専門的な知識がなくても効果的にメルマガを運用できます。一斉送信を行ったメルマガの配信結果を自動的に分析してスムーズに効果改善につなげられるので、初心者にもおすすめの方法です。
過去の配信結果で判断することも大切
メルマガの配信履歴が溜まってきたら、過去の配信結果も参考にしてみましょう。扱っている商品やターゲットによって、開封率やクリック率が高まる曜日や時間帯は異なります。そのため、過去に効果の高かった配信タイミングを見つけ出すことも有効な手段のひとつです。
メルマガは開封率以外にも注意
メルマガマーケティングにおいて、開封率の向上は重要な第一歩ですが、それだけでは真の成功とは言えません。開封されても読まれない、あるいは読まれてもアクションに結びつかないケースは数多く存在します。したがって、開封率の改善後は、より深い指標に目を向け、継続的な改善(PDCA)サイクルを回していく必要があります。
以下にて、メルマガの効果を測定する上で重要な指標を6つ紹介します。
クリック率
クリック率は、メルマガ内のリンクがどれだけ読者によってクリックされたかを示すものです。高い開封率があっても、クリック率が低ければ、コンテンツや価値提案の魅力が不足していることを意味します。クリック率は、読者がコンテンツに実際に興味を持ち、さらに深い情報を求めているかを示す直接的な指標となります。
業界平均として、2〜5%のクリック率が一般的とされていますが、これは業種や業界によって大きく異なります。クリック率が低い場合、コンテンツの再検討、リンクの配置、誘導方法の改善が必要となるでしょう。
反応率
反応率は、メルマガに対する読者の反応を測定する指標です。単なるクリックを超えて、返信、アンケート回答、コメント、共有などの積極的な関与を測定します。この指標は、コンテンツの共感性、関連性、そして読者との深い連携を示すバロメーターとなるでしょう。
高い反応率は、コンテンツが読者の心に響き、真の価値を提供できていることの証です。逆に低い反応率は、コミュニケーションの一方通行性や、読者のニーズとのミスマッチを示唆しています。
コンバージョン率
メルマガマーケティングの究極の目標は、コンバージョンの達成です。コンバージョン率は、メルマガが実際に売上や所望の行動(購入、登録、資料請求など)にどれだけ結びついたかを測定します。開封率やクリック率が高くても、コンバージョン率が低ければ、マーケティング戦略の根本的な見直しが必要となります。
コンバージョン率の改善には、ターゲティングの見直し、価値提案の明確化、最適化されたランディングページの設計など、多角的なアプローチが求められるでしょう。
購読解除率
購読解除率は、メルマガの質や関連性を直接的に反映する指標です。高い購読解除率は、コンテンツが読者のニーズや期待に応えていないケースを示唆しています。業界平均として、0.1〜0.5%程度が許容範囲とされますが、できる限り低く抑えましょう。
購読解除の理由を分析し、継続的に改善すれば、長期的な読者との関係性維持につながります。
クリック先の直帰率
クリック後のランディングページでの直帰率も重要な指標です。メルマガでクリックされても、リンク先のページで即座に離脱されてしまっては意味がありません。直帰率が高い場合、リンク先のコンテンツやユーザーエクスペリエンス(UX)の改善が必要となります。
ランディングページの設計、コンテンツの関連性、ページ読み込み速度など、多岐にわたる要因を総合的に検証する必要があります。
ROI
Return on Investment(投資対効果)は、メルマガマーケティングの最終的な指標です。投資した時間、労力、コストに対して、どれだけの収益や価値を生み出したかを総合的に評価します。単なる数値だけでなく、長期的な顧客関係性やブランドロイヤルティの構築も重要な要素となります。
数より質を大事にしよう
いかがでしたか?件名や配信時間の見直しはすぐにでも実行できますので、もう一度あなたの配信しているメルマガを客観的に見てみてはいかがでしょうか。そして、最後にこちらのページでご紹介したのはあくまでも「読んでもらう確率を上げる方法」。
つまり、上記のテクニックを取り入れ、次回配信するメルマガの開封率が上がったとしても、その内容がつまらなければ、結局継続して読んでもらうことはできないということです。そうならないためには、「数打てば当たる」という発想は捨てましょう。だれが読んでも可もなく不可もないメルマガを送るのではなく、ターゲットを細分化してそれぞれに響くメルマガを作成します。そうすれば開封率が上がるとともに、ファンが定着しやすくなります。配信する時間帯はそれから調整しても遅くはありません。
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