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メルマガとは?5分で基本知識から効果的な配信方法がわかる基礎講座

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メルマガとは?5分で基本知識から効果的な配信方法がわかる基礎講座

メルマガ(メールマガジン)は、定期的に製品やサービスについての情報発信を行い、顧客と関係構築を行うコミュニケーション手法です。
しかし、意外と「メールマガジンとは何か」を、自信を持って説明できる人は少ないのではないでしょうか。
そこで、本記事では今さら聞けないメルマガの基礎知識から効果的な配信方法などを詳しく説明します。

目次

    メルマガとは

    メルマガ(メールマガジン)とは、情報発信を行い、顧客との関係構築を図るコミュニケーション手法のひとつです。

    全員に同じ内容のメールを送る一斉配信や、顧客の属性に合わせてコンテンツを変えて配信するセグメント配信、の商品購入などのアクションをきっかけとして、あらかじめ用意していたメールを決まったタイミングと期間で複数配信するステップメールなど様々な手法があります。

    後述の「メルマガ配信の目的」によって、最適な手法は異なりますので、自社は何を目的にメルマガを送るのかを検討した上で選ぶのがおすすめです。

    メルマガ配信の目的

    メルマガ配信にはさまざまな目的があります。ここでは、代表的な3つの目的について解説します。

    伝達目的のメルマガ

    伝達目的のメルマガとは、「お客様に通知する必要がある情報を届けるためのメルマガ」のことです。伝達目的の例として、商品のQ&Aやブランドに関するストーリー、会員登録完了のお知らせなどが挙げられます。

    顧客満足度の向上が主な目的で、自社の商品やブランドに興味・関心を持ち続けてもらうために、商品情報だけでなくお客様にとって有益なコラムや豆知識などの情報を届けることもあります。

    送客目的のメルマガ

    送客目的のメルマガは、「メルマガを通じて自社の商品やサービスに対するお客様の関心を高め、自社のホームページ等の媒体にたどり着いてもらうこと」を目的として配信します。

    メルマガを読んで自社のホームページにたどり着き、商品やサービスに興味を持ってフォームなどから問い合わせを行ったお客様に対して商品の購入を案内します。

    購買目的のメルマガ

    購買目的のメルマガは、新商品の情報やセール・キャンペーン情報など、お客様に直接商品の購入を促すためのメルマガです。

    メルマガを読んだお客様にホームページの訪問を促し、購入してもらうことが最終目的となります。

    メルマガを配信することで得られるメリット

    コストが抑えられる

    顧客との関係を築くうえで、ダイレクトメール(DM)もよく利用されます。しかし、DMはハガキを使いますので、ハガキ代、印刷代、郵送代、手書きの一文を添えるための人件費などを考えるとコストがかかります。一方メルマガは電子メールなので物理的なコストはかかりませんし、一度に大量に送信すればするほど1件あたりの経費も安く済みます。

    プッシュ型販促で即効性がある

    マーケティングの方法にはプル型とプッシュ型というものがあります。プル型はPull(引く)という意味の通り、必要な情報をユーザー自ら能動的に引っ張るよう仕向けるプロモーション方法です。簡単に言うと、「うちの会社はこんなサービスをやっています」と看板を出している状況です。ユーザーが良さそうだと思えば問い合わせが来るでしょう。逆にプッシュ型はPush(押す)の意味なので、企業側からユーザーに「良ければこんな商品がありますがどうですか?」とアピールしにいく訪問販売のようなものです。

    プル型とプッシュ型はどちらが優れているということはなく、両方を組み合わせることでユーザーのアクションを引き出せます。プル型は低コストだが長期戦、プッシュ型はコストがかかるが即効性がある、というのがよく言われますが、メルマガはプッシュ型でありながらコストがあまりかからない、という特殊なマーケティングツールです。

    ターゲットを絞ってアプローチできる

    メルマガには、ターゲットの性別や年齢、興味・関心などさまざまな情報に基づいてあらかじめセグメント分けを行うことで、ターゲットを絞ってアプローチできるというメリットもあります。

    商品やサービスは需要がある相手に訴求しなければ購入に結びつかないため、ターゲットをよく見極めてアプローチすることが重要です。

    例えば20代女性向けの美容製品を50代男性に紹介しても購入につながる可能性があまり高くないように、自社の商品やサービスを必要としているターゲットのもとにメルマガを届けることが大切です。

    知っておくべきメルマガの形式

    メルマガには「HTMLメール」と「テキストメール」の2つの種類があります。加えて、近年では「amp for email」という新しいメール技術も登場しており、状況に合わせて使いわけることが大切です。

    HTMLメール

    HTMLメールとは、HTML言語というプログラミング言語で記述されたメールの形式です。画像の挿入や文字の装飾が可能になる点がメリットで、読者にとってインパクトのあるメルマガを作成しやすいのが特徴と言えます。

    テキストメールではできない「開封率の計測」もできますので、結果次第で次のアプローチを考えるのに役立ちます。

    ただし、HTMLメールは受信環境によって正しく表示されなかったり、そもそも開封できなかったりする場合があるため、相手の受信環境を十分に確認しておく必要があります。顧客の受信環境に応じて最適なメール形式で表示させる「マルチパート配信」がおすすめです。

    関連記事はこちら専門知識は不要!ドラッグ&ドロップでHTMLメールが作成できるHTMLエディタ

    関連記事はこちら顧客の受信環境に応じて最適なメール形式で表示!マルチパート配信

    テキストメール

    テキストメールとは、テキストのみで記述されたメールの形式です。画像の挿入や文字の装飾ができないため画面が単調になりやすいというデメリットはありますが、メールのサイズが小さくなるため比較的どのような環境でも受信しやすく、HTMLメールに対応していない人でも正しい表示で閲覧しやすいというメリットがあります。

    HTMLメールに対応している読者にはHTMLメールを送り、それ以外の人にはテキストメールを送るなどの使いわけがおすすめです。

    「amp for email」というメール技術も登場している

    近年では、Googleが提供する「amp for email」という新しいメール技術も登場しています。amp for emailを活用すると、これまでのように画像を中心とした装飾だけでなく、スライド写真や動画、アンケートフォームなどの動的なコンテンツが含まれたメルマガを配信できます。

    自社のコンテンツに動画やスライド写真を活用したい場合は、amp for emailでメルマガを作成するのも手段のひとつです。

    メルマガの配信手順から配信後にやるべきこと

    メルマガの実際の作成手順から配信後の効果分析のやり方について解説いたします。

    メルマガは配信したら終わりではなく、配信後の分析が重要になりますので成果改善に向けて改善活動にも取り組むことが必要です。

    配信ターゲットの設定

    メルマガで重要なポイントとして、「誰に」「どんなコンテンツ」「いつ」を送るのかが成果を左右します。

    これらを明確にすることで、メルマガでの訴求内容やリンク先のページも決まります。

    また、「いつ」送るのかという配信頻度や配信時間も重要です。

    扱っている商材によっても異なりますが、一般的には以下のような頻度と時間が望ましいと言われています。

    配信頻度 配信時間
    BtoB 週1~2回 11時間前後
    BtoC 毎日 通勤通学時間帯

    件名

    メルマガの件名は開封率に大きく影響する重要な項目です。

    件名の作成ポイントを押さえていきましょう。


    ①文字数は25文字以内

    メルマガを受信する方の閲覧環境によっても多少異なりますが、この25文字を超えてしまうと受信ボックスを開いた際に件名が途切れてしまいます。

    そのため、件名は極力長くならないようにするのがポイントです。


    ②【】のような装飾は付けない

    件名に【】などの装飾がついているメルマガをよく見かけますが、配配メールで行ったテストでは開封率には影響しないという結果が得られました。

    さらに、装飾がないパターンの方が開封後のクリック数が多くなる傾向があることも分かりました。

    そのため、【】などの装飾は付けずに、メルマガ読者の興味を引き付けるような言葉を入れるようにしましょう。

    差出人名

    差出人名も件名と同じく重要な要素です。

    メルマガを購読している3割以上が送信元が誰かでメルマガを読むか読まないかを決めていると言われています。

    2つのポイントを押さえましょう。


    ①読者が認識している名称で差出人名を設定する

    差出人名を設定する上でもっともやってはいけないこととして、「メールアドレス」だけの差出人名で送信することです。

    メルマガ読者の大半がサービス名や企業名を見てどこから来たメルマガなのかを判断しているため、メールアドレスのみの場合スルーされてしまう可能性が高くなります。

    差出人名は「サービス名」や「企業名」を入れるようにしましょう。


    ②個人名の追加

    親近感を持たせるために個人名を差出人名に設定するのもおすすめです。

    「○○営業部」「▲▲編集部」のようないかにもメルマガっぽい名称をつけるよりも、受信者側は自分宛に送られたメールのように感じるため開封されやすくなります。

    メール作成

    メルマガ読者の1通あたりの平均閲覧時間は7秒以内と言われています。

    短い時間の中で読者に伝えたい情報を提供する必要があります。

    では、読者に読まれるメルマガを作るにはどのようなことを意識すればよいかを解説します。


    ①伝えたい情報を冒頭に

    結論ファーストという言葉があるように、メルマガでも読者に伝えたい内容を冒頭に配置します。

    パターンAの場合、見た瞬間に入会金無料キャンペーンを実施しているということが目に入ります。

    一方でパターンBは、冒頭にキャンペーンの内容が記載されていないため、見落とされてしまう可能性があります。

    伝えたい情報はなにか整理をして、大事なメッセージは冒頭に持っていきましょう構。

    ②1メール1コンテンツ

    メルマガの平均閲覧時間が短いことから1つメルマガに複数の情報(コンテンツ)を詰め込んでしまうと読者に1番伝えたい内容が薄れてしまいます。

    そのため、1通のメルマガで訴求する内容は1つに絞ることをおすすめをします。

    もし、複数に渡り訴求したい内容がある場合は、メルマガを複数に分けて配信するようにしましょう。


    ③配信解除設定

    メルマガを配信する上で忘れてはならないのが、広告や宣伝を目的としてメルマガを配信する場合、特定電子メール法という法律で定められた規則を守らなければならないことです。

    具体的には

    • メルマガ受信者の同意(オプトイン)を得てからメルマガ配信をすること
    • 受信者がメルマガの購読解除ができるように、解除できるリンク先を設置し、申し出があった際はメルマガ配信を辞めること
    • 送信者の表示義務項目(送信者の氏名・住所・問い合わせ先など)を記載すること

    もし違反してしまった場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金(法人の場合は、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金)に処せられてしまうため注意が必要です。

    関連記事はこちら【メルマガの法律】特定電子メール法って何?適用範囲と4つのポイントとは

    配信方法

    メールは私信でしか使ったことがないという人は、メルマガをいざ配信しようと思うと、どうやって大量のメールを一斉に送るのかわからないと思います。ここではメルマガを配信する方法をご紹介します。


    メーラー

    GmailやOutlookといった無料で使えるメーラーを用いた一斉配信です。

    日頃使い慣れているという方もいるため、手軽に使用できることがメリットです。

    しかし、注意も必要です。

    メーラーで大量にメルマガを配信する際、BCCではなくCCで設定してしまい、個人情報が流出してしまう事故は少なくありませんので細心の注意しましょう。

    また、メーラーによって配信できる上限数があるため、こちらも注意が必要です。

    1通あたりの上限 1日当たりの上限
    Gmail 500通まで配信可能 500通まで配信可能
    Outlook 500通まで配信可能 5,000通まで配信可能

    メルマガ配信システム

    メルマガを配信するのであればメルマガ配信サービスを利用するのが最も安全・確実で手間もかからないと言えます。

    メルマガは送って終わりではなく、読者の反応に合わせて工夫を凝らさなければ徐々に読んでもらえなくなります。

    メルマガ配信サービスでは、メルマガだけでなくステップメールの配信や開封率の測定、リンクのクリック数のカウントなど充実した機能が備わっていますので、長期的なメルマガ運営には必要不可欠なものになります。

    関連記事はこちら【2024年最新】メルマガのプロ厳選!メール配信システム15選を比較

    効果分析

    メルマガ配信で成果を安定的に生み出すためには、配信後の効果分析が重要です。

    メルマガ配信後に見るべき6つのKPIをご紹介します。

    KPI 概要 計算式 目標値
    不達率 配信リストに対してメールが届かなかった場合 エラーアドレス数/配信リスト数×100 10%以下
    開封率 届いたメールのうち開封されたメールの割合 開封数/配信成功数×100 15%以上
    反応率 開封されたメールのうち本文中のURLがクリックされた割合 URLクリック数/開封数×100 10%以上
    クリック率 届いたメールのうち本文中のURLがクリックされた割合 URLクリック数/配信成功数×100 1.5%以上
    成約率 URLがクリックされたうち問い合わせになった割合 問い合わせ数/URLクリック数×100 5%以上(※)
    購読解除率 届いたメールのうち購読解除された割合 配信解除数/配信成功数×100 0.25%以下

    ※CVポイントをなにに設定するかによって前後します

    この6つのKPIを分析することで、次にメルマガ配信する際に、タイトルを変更すべきなのか、本文の訴求内容を変更するべきかという改善項目が導き出せます。

    メルマガの人気を高める3要素

    人気のあるメルマガを作るには、コンテンツの質を重視すること、顧客目線の内容にすること、読んだあとに行動を促せることの3つの要素を意識しましょう。

    【コンテンツの質】

    メルマガにおいて、コンテンツの質は最も重要な要素のひとつです。販売促進やファンの育成など、メルマガを配信する目的に沿ってコンテンツを作ります。コンテンツの内容としては、最新のキャンペーン情報や自社独自の情報はもちろん、顧客の悩みや課題解決に役立つ情報がおすすめです。

    また、配信前にメールの見やすさを確認することも大切です。コンテンツが面白くても、読みにくいレイアウトのメルマガは最後まで読まれずに離脱される可能性が高くなります。適度に改行を入れたり、コーナーごとに罫線を入れたりすることで読みやすいメルマガになります。

    【顧客目線】

    メルマガには自社と顧客をつなぐコミュニケーションツールとしての役割があるため、顧客目線に立った内容を意識することが大切です。役立つ情報をただ発信するだけでなく、顧客が読んだときに親近感を持ってもらえるよう、人柄が見えるような文体を意識しましょう。

    コンテンツの内容としては、お客様の声の紹介や何気ないこぼれ話などが効果的です。キャンペーン情報や自社独自の情報を配信する際も、親近感のある内容を意識することで顧客と良い関係を築くことができます。

    【行動喚起】

    読んだあとに行動を起こしたくなるようなコンテンツを意識することも大切です。例えばメールの文中にリンクを設置する場合、コンテンツの流れを意識して自然な流れでリンクを配置すると、高いクリック率が期待できます。リンク先へ遷移すると魅力的な情報やお得なキャンペーンがあると思ってもらえるよう、文章を組み立てましょう。

    もしも顧客の反応が悪いなら、リンクへ誘導する際の文章の流れはおかしくないか、もうひと押し足せる情報がないかなどの視点で改善できます。

    メルマガが廃れないのには理由がある

    「メルマガとは何か」基礎知識をおさらいしてきましたが、改めてメルマガの目的やメリットを知ると意外と知らないことがあると感じた方もいると思います。インターネットが普及し始めたころから使われている最も基本的な告知方法ですが、「シンプルイズベスト」という言葉がある通り、基本のスタイルはずっと廃れることがありません。

    欲しい情報を個人宛に届けてくれるツールというのはありそうでなかなかないものです。他のメールマーケティングの手法と組み合わせることでもファンも獲得しやすくなるので、まずは柱となるメルマガ配信から始めてみてはいかがでしょうか。

    「配配メール」は、企業の集客・販促活動に携わる方のメールマーケティング業務を支援するサービスです。
    シンプルな配信操作、見やすい成果指標レポート、メールの反応による見込み客の可視化、サイト来訪通知といった機能によりメールマーケティングの実践をサポートします。
    また、機能の提供だけではなく、ナレッジ提供や個社の運用に踏み込んだ手厚いアフターフォローにより、お客様の販促の成功に向け伴走します。
    メール配信の初心者から本格的なメールマーケティングの実践を目指している方まで、どなたでも安心してお使いいただけるサービスとして、お客様に長く愛され、98%の継続利用率を維持しています。

    記事執筆者紹介

    記事執筆者 大塚 陽生紹介
    大塚 陽生著者大塚 陽生のXへのリンク
    株式会社ラクス ラクスクラウド企画部 オンラインプロモーション課

    広告代理店の営業&ウェブ広告の運用担当として6年間従事し、2019年4月ラクス入社。オンラインマーケティングチームに所属し広告運用や営業メールの運用を担当。メルラボでは、主に自身のメール配信実績をもとにした記事を作成。

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