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メルマガとは?10分でメルマガの基本から効果的な配信方法がわかる基礎講座

メルマガ(メールマガジン)は、定期的に製品やサービスについての情報発信を行い、顧客と関係構築を行うコミュニケーション手法です。
しかし、意外と「メールマガジンとは何か」を、自信を持って説明できる人は少ないのではないでしょうか。
そこで、本記事では今さら聞けないメルマガの基礎知識から効果的な配信方法などを詳しく説明します。
目次
メルマガの基礎知識
メルマガ(メールマガジン)とは、情報発信を行い、顧客との関係構築を図るコミュニケーション手法のひとつです。まだ立ち上げ間もない企業のみなさんは、これから顧客との関係を築いていくためにメルマガの配信を考えていることと思います。しかし、「メールマーケティングと言えば昔からメルマガ」と漠然と考えていたものの、実際は効果がよくわからないという人は意外と多いのではないでしょうか。今回はメルマガの基礎を改めておさらいします。配信するメリットや配信方法を今一度確認し、よく理解してメルマガを取り入れましょう。
そもそもメルマガとは
メルマガとは「メールマガジン」の略称で、製品やサービスに関する情報発信を行い、顧客との関係構築を図るコミュニケーション手法のひとつです。
メールマーケティングでは、メルマガ以外にもステップメールというものがあります。ステップメールはユーザーの商品購入などのアクションをきっかけとして、あらかじめ用意していたメールを決まったタイミングと期間で複数配信するものですが、メルマガは読者が自ら購読を希望して登録するものです。つまり、「その人がどこのだれで、どんな商品やサービスに興味があるかはわからない状態でも送ることができる」ということが特徴です。あくまでも企業側が主体であり、ユーザーの行動によって内容が左右されないものがメルマガです。
メルマガ配信の目的
メルマガ配信にはさまざまな目的があります。ここでは、代表的な3つの目的について解説します。
伝達目的のメルマガ
伝達目的のメルマガとは、「お客様に通知する必要がある情報を届けるためのメルマガ」のことです。伝達目的の例として、商品のQ&Aやブランドに関するストーリー、会員登録完了のお知らせなどが挙げられます。
顧客満足度の向上が主な目的で、自社の商品やブランドに興味・関心を持ち続けてもらうために、商品情報だけでなくお客様にとって有益なコラムや豆知識などの情報を届けることもあります。
送客目的のメルマガ
送客目的のメルマガは、「メルマガを通じて自社の商品やサービスに対するお客様の関心を高め、自社のホームページ等の媒体にたどり着いてもらうこと」を目的として配信します。
メルマガは「プル型」と呼ばれる送客方法のひとつであり、メルマガを読んで自社のホームページにたどり着き、商品やサービスに興味を持ってフォームなどから問い合わせを行ったお客様に対して商品の購入を案内します。反対に、販売者側がお客様に電話などの営業ツールを使って積極的に連絡を取り、商品の購入をすすめる方法は「プッシュ型」と呼ばれます。
購買目的のメルマガ
購買目的のメルマガは、新商品の情報やセール・キャンペーン情報など、お客様に直接商品の購入を促すためのメルマガです。
メルマガを読んだお客様にホームページの訪問を促し、購入してもらうことが最終目的となります。
メルマガを配信することで得られるメリット
コストが抑えられる
顧客との関係を築くうえで、ダイレクトメール(DM)もよく利用されます。しかし、DMはハガキを使いますので、ハガキ代、印刷代、郵送代、手書きの一文を添えるための人件費などを考えるとコストがかかります。一方メルマガは電子メールなので物理的なコストはかかりませんし、一度に大量に送信すればするほど1件あたりの経費も安く済みます。
プッシュ型販促で即効性がある
マーケティングの方法にはプル型とプッシュ型というものがあります。プル型はPull(引く)という意味の通り、必要な情報をユーザー自ら能動的に引っ張るよう仕向けるプロモーション方法です。簡単に言うと、「うちの会社はこんなサービスをやっています」と看板を出している状況です。ユーザーが良さそうだと思えば問い合わせが来るでしょう。逆にプッシュ型はPush(押す)の意味なので、企業側からユーザーに「良ければこんな商品がありますがどうですか?」とアピールしにいく訪問販売のようなものです。
プル型とプッシュ型はどちらが優れているということはなく、両方を組み合わせることでユーザーのアクションを引き出せます。プル型は低コストだが長期戦、プッシュ型はコストがかかるが即効性がある、というのがよく言われますが、メルマガはプッシュ型でありながらコストがあまりかからない、という特殊なマーケティングツールです。
ターゲットを絞ってアプローチできる
メルマガには、ターゲットの性別や年齢、興味・関心などさまざまな情報に基づいてあらかじめセグメント分けを行うことで、ターゲットを絞ってアプローチできるというメリットもあります。
商品やサービスは需要がある相手に訴求しなければ購入に結びつかないため、ターゲットをよく見極めてアプローチすることが重要です。
例えば20代女性向けの美容製品を50代男性に紹介しても購入につながる可能性があまり高くないように、自社の商品やサービスを必要としているターゲットのもとにメルマガを届けることが大切です。
知っておくべきメルマガの形式と内容
メルマガの形式を確認しよう
メルマガには2種類の形式があります。
ひとつは文字のみで構成されているテキスト形式です。ビジュアル的な訴求はできませんので、見た目の可愛さやかっこよさが売りのものをすすめたい場合には避けた方が良いでしょう。しかし、専門的な知識やツールがいらないので、記号で段落分けをしたり飾り文字などを使って工夫したりすればだれでもシンプルで読みやすいメルマガを作ることができます。
もうひとつがHTML形式です。画像を入れたさまざまなレイアウトが可能なので、パッと見て目を引くメルマガが作りやすいです。テキスト形式ではできない開封率の計測もできますので、結果次第で次のアプローチを考えるのに役立ちます。ただし、受信する側の環境によってはメールを受け取れなかったり、画像が表示されなかったりすることもあるので注意が必要です。
メルマガの人気を高める3要素
人気のあるメルマガを作るには、コンテンツの質を重視すること、顧客目線の内容にすること、読んだあとに行動を促せることの3つの要素を意識しましょう。
【コンテンツの質】
メルマガにおいて、コンテンツの質は最も重要な要素のひとつです。販売促進やファンの育成など、メルマガを配信する目的に沿ってコンテンツを作ります。コンテンツの内容としては、最新のキャンペーン情報や自社独自の情報はもちろん、顧客の悩みや課題解決に役立つ情報がおすすめです。
また、配信前にメールの見やすさを確認することも大切です。コンテンツが面白くても、読みにくいレイアウトのメルマガは最後まで読まれずに離脱される可能性が高くなります。適度に改行を入れたり、コーナーごとに罫線を入れたりすることで読みやすいメルマガになります。
【顧客目線】
メルマガには自社と顧客をつなぐコミュニケーションツールとしての役割があるため、顧客目線に立った内容を意識することが大切です。役立つ情報をただ発信するだけでなく、顧客が読んだときに親近感を持ってもらえるよう、人柄が見えるような文体を意識しましょう。
コンテンツの内容としては、お客様の声の紹介や何気ないこぼれ話などが効果的です。キャンペーン情報や自社独自の情報を配信する際も、親近感のある内容を意識することで顧客と良い関係を築くことができます。
【行動喚起】
読んだあとに行動を起こしたくなるようなコンテンツを意識することも大切です。例えばメールの文中にリンクを設置する場合、コンテンツの流れを意識して自然な流れでリンクを配置すると、高いクリック率が期待できます。リンク先へ遷移すると魅力的な情報やお得なキャンペーンがあると思ってもらえるよう、文章を組み立てましょう。
もしも顧客の反応が悪いなら、リンクへ誘導する際の文章の流れはおかしくないか、もうひと押し足せる情報がないかなどの視点で改善できます。
メルマガの2つの種類
メルマガには「HTMLメール」と「テキストメール」の2つの種類があります。加えて、近年では「amp for email」という新しいメール技術も登場しており、状況に合わせて使いわけることが大切です。
HTMLメール
HTMLメールとは、HTML言語というプログラミング言語で記述されたメールの形式です。画像の挿入や文字の装飾が可能になる点がメリットで、読者にとってインパクトのあるメルマガを作成しやすいのが特徴と言えます。
ただし、HTMLメールは受信環境によって正しく表示されなかったり、そもそも開封できなかったりする場合があるため、相手の受信環境を十分に確認しておく必要があります。
関連記事はこちら専門知識は不要!ドラッグ&ドロップでHTMLメールが作成できるHTMLエディタ
テキストメール
テキストメールとは、テキストのみで記述されたメールの形式です。画像の挿入や文字の装飾ができないため画面が単調になりやすいというデメリットはありますが、メールのサイズが小さくなるため比較的どのような環境でも受信しやすく、HTMLメールに対応していない人でも正しい表示で閲覧しやすいというメリットがあります。
HTMLメールに対応している読者にはHTMLメールを送り、それ以外の人にはテキストメールを送るなどの使いわけがおすすめです。
「amp for email」というメール技術も登場している
近年では、Googleが提供する「amp for email」という新しいメール技術も登場しています。amp for emailを活用すると、これまでのように画像を中心とした装飾だけでなく、スライド写真や動画、アンケートフォームなどの動的なコンテンツが含まれたメルマガを配信できます。
自社のコンテンツに動画やスライド写真を活用したい場合は、amp for emailでメルマガを作成するのも手段のひとつです。
4つの配信方法
メルマガの規模で配信方法を選ぼう
メールは私信でしか使ったことがないという人は、メルマガをいざ配信しようと思うと、どうやって大量のメールを一斉に送るのかわからないと思います。ここではメルマガを配信する4つの方法をご紹介します。
1.ExcelとOutlookを使う
2.GoogleスプレッドシートとGoogleドキュメントを使う
3.BCC配信を使う
4.メール配信サービスを使う
1.2番の配信方法はインターネット上で情報を拾うことができますが、どちらも多少の手間と知識が必要です。3番は手軽ですが、間違えてメールアドレスをCCに入れてしまうなどの人為的なミスが起こると個人情報の漏えいにつながる恐れがあるので、多数に向けての配信はおすすめしません。
以上のことから、企業のメルマガであればメール配信サービスを利用するのが最も安全・確実で手間もかからないと言えます。メルマガは送って終わりではなく、読者の反応に合わせて工夫を凝らさなければ徐々に読んでもらえなくなります。メール配信サービスでは、メルマガだけでなくステップメールの配信や開封率の測定、リンクのクリック数のカウントなど充実した機能が備わっていますので、長期的なメルマガ運営には必要不可欠なものになります。
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メルマガが廃れないのには理由がある
「メルマガとは何か」基礎知識をおさらいしてきましたが、改めてメルマガの目的やメリットを知ると意外と知らないことがあると感じた方もいると思います。インターネットが普及し始めたころから使われている最も基本的な告知方法ですが、「シンプルイズベスト」という言葉がある通り、基本のスタイルはずっと廃れることがありません。
欲しい情報を個人宛に届けてくれるツールというのはありそうでなかなかないものです。他のメールマーケティングの手法と組み合わせることでもファンも獲得しやすくなるので、まずは柱となるメルマガ配信から始めてみてはいかがでしょうか。
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