kintoneでアンケートフォームを作成する方法とは？アンケートアプリの利用方法や連携サービスも紹介

kintone（キントーン）では、アンケートフォームを簡単に作成できます。
アンケート調査は業務改善や顧客満足度向上などに役立ちますが、紙で行う場合は準備や作成・集計に手間がかかります。
kintoneを活用すれば、フォームの作成から集計、分析までスムーズにできるのがメリットです。
今回は、kintoneでアンケートアプリを作る方法や、連携できるサービスを紹介します。

kintoneでアンケートフォームを作る方法

kintone（キントーン）は、プログラミングの知識なしに業務のシステム化や効率化を実現するアプリを作成できるクラウドサービスです。

kintoneでは、アンケートフォームを作って回答を集計し、分析ができます。kintoneでアンケートフォームを作る方法は、アンケート用のアプリを作成する方法と、外部システムと連携する方法の2つあります。

ここでは、kintoneでアンケートフォームを作る方法を解説します。

アンケートアプリを作る

kintoneでは、標準機能でアンケートアプリを利用できます。「kintoeアプリストア」からインストールして使いますが、アンケートに参加できるのはkintoneアカウントを持つ人だけです。

ゲストスペースを活用して外部からもアプリに回答してもらうことは可能ですが、ゲスト用アカウントのIDとパスワードを用意しなければなりません。

不特定多数からアンケートを取得するケースには適しておらず、社内向けのアンケートを作成する場合に向いています。

外部のアンケートフォームを設置する

外部から広くアンケートを取得するためには、外部システムとの連携が必要です。外部システムと連携することで、kintoneのユーザーアカウントやゲストアカウントを持たない人からも、幅広く回答を受け取れます。

外部に向けては、フォームのURL送付やQRコードの設置、自社のHPにリンクを貼り付ける方法などにより回答を収集することになります。

kintoneのアンケートフォームを利用するメリット

kintoneでは簡単にアンケートアプリを作成でき、自動でデータを集計・可視化できるなどのメリットがあります。

詳しくみていきましょう。

簡単にアンケートを作成できる

kintoneは、プログラミングの知識がなくてもノーコードでアプリを追加できる点がメリットです。

kintone には「サンプルアプリ」と呼ばれるアプリのひな型が数多く用意されています。その中にアンケートアプリがあり、設問を自社向けにアレンジするだけで簡単にアンケートを作成できます。

作り方は、ドラッグ＆ドロップで設定したい項目や文言を組み合わせるだけです。文言を自由に設定でき、入力フォームも豊富なパーツをマウスで移動・設定できます。作成後の修正や追加も簡単です。

必須項目の設定や回答内容の重複を制限でき、回答漏れ・二重回答を防止して正確な回答データを集められることもメリットです。

また、データへのアクセス権限も細かく設定できます。閲覧できるデータを制限することで、顧客の個人情報の安全な管理が可能です。

自動でデータを集計できる

アプリで集計したアンケートの結果は、自動的に集計できます。別のシステムに回答結果を転記する手間がありません。

自動集計により、間違って入力したり重複したりする心配がなく、正確なデータをすぐに確認できます。

アンケート結果が記載されたファイルなどをアプリに読み込み、複数レコードをまとめて登録・更新することも可能です。

アンケート管理業務を効率化でき、迅速にデータ分析ができる点がメリットです。

集計したデータを可視化・分析できる

kintoneには棒グラフや円グラフ、​​自動で表示される「おすすめグラフ」など豊富なグラフ機能があり、集計したデータを可視化できる点がメリットです。調査後すぐに結果をレポート化してあらゆる角度から分析ができ、社内にも共有できます。

データをあらためてまとめる必要がなく、kintoneを参照しながらアンケート結果に関する議論ができるでしょう。

kintoneをはじめとするWebアンケート作成ツールについては、以下の記事で紹介しています。合わせて参考にしてください。

関連記事はこちらWebアンケート作成ツールおすすめ10選！無料ツール・有料ツールにわけて紹介

kintoneアンケートアプリの作成方法

kintoneでは、一からアプリを作成できるほか、サンプルアプリを活用して簡単にアンケートアプリを作成できます。

詳しくみていきましょう。

アンケートアプリを追加する

自社の業務に合ったオリジナルのアプリを作成したい場合は、一から作成する方法がおすすめです。次の手順で行います。

1. kintoneトップページの「アプリ」欄にあるプラスボタンをクリックする
2. 「はじめから作成」をクリックする
3. 「文字列（1行）」「ラジオボタン」など用意されている項目からドラッグ＆ドロップし、好きなパーツを組み合わせる

より簡単にアンケートを作成したい場合、サンプルストアのひな型を利用してアンケートアプリを作れます。

手順は、以下のとおりです。

1. アプリストアを開き、検索に「アンケート」と入力する
2. 検索結果に「アンケート」が出てくるため、「このアプリを追加」をクリックする

これだけで、アンケートアプリがすぐに追加されます。

アンケートの設問内容を設定する

アンケートアプリを追加したら、以下のようにアンケートの設問内容を設定します。

1. アンケートアプリを開き、右上の歯車マークをクリックする
2. 設問内容や入力フォームを編集する

設定にはテキスト入力やチェックボックス、ドロップダウン、複数選択などさまざまな項目が用意されており、設問や回答に合わせて自由にアンケートフォームを作成できます。

また、メールアドレスが正しくないと回答できないように設定することも可能です。

kintoneアンケートフォームの活用シーン

kintoneのアンケートフォームは、ビジネスシーンにおいては顧客満足度や従業員エンゲージメントの調査などに活用されています。詳しくみていきましょう。

顧客満足度の調査

kintoneのアンケートフォームは、顧客満足度調査に活用できます。顧客満足度調査とは、商品やサービスを実際に利用した顧客の満足度や、その理由を把握するための調査方法です。

商品購入者やサービス利用者からの評価や改善すべき点を確認することで、既存顧客の満足度の維持・向上に役立つだけでなく、新規顧客を獲得するためのヒントを得られます。

kintoneを活用すれば、顧客の関連情報もまとめて一元管理でき、顧客ごとに検索することも可能です。

調査の方法として、アンケートのURLをQRコードにしてスマホで読み取ってもらったり、店舗にタブレットを設置して回答してもらったりする方法があげられます。

kintoneでは、顧客管理に役立つ拡張機能も利用できます。以下の記事を参考にしてください。

関連記事はこちらkintoneユーザー必見！機能別に便利な拡張機能をご紹介

従業員エンゲージメントの調査

kintoneのアンケートフォームは、社内アンケートに活用することで従業員エンゲージメントの調査にも役立ちます。

従業員エンゲージメントとは、従業員の会社に対する信頼や愛着心、貢献意欲のことで、生産性向上や会社の成長のために欠かせません。

従業員が職務内容や職場環境についてどう感じているのかを調査することにより、従業員エンゲージメントが可視化されます。

アンケートによって従業員エンゲージメントの度合いを把握し、改善・向上を図ることができるでしょう。

kintoneと連携できる「配配メールBridge」でフォームを作成する方法

kintoneのアンケートアプリはkintoneのアカウントを持つユーザーしか利用できませんが、メーマーケティングサービス「配配メール」の中でも新規開拓や商談獲得を支援する「Bridgeプラン」と連携することで、顧客へのアンケートも手軽に実施できます。

ここでは、kintoneと連携できる配配メールBridgeについて解説します。

配配メールBridgeとの連携で実現できること

配配メールBridgeとは、メール配信・メールマーケティングの実践に必要な基本機能に加えて、新規開拓や商談獲得を支援する機能を提供したマーケティングツールです。

配配メールとkintoneを連携することで、

• kintoneで保有している顧客情報を配配メールBridgeに自動で同期
• 配配メールBridgeで獲得した顧客情報をkintoneに自動で連携
• 配配メールBridgeで配信したメールの開封・クリック情報をkintoneに自動連携

が可能です。

これにより、メール配信を効率化でき、顧客への効果的なアプローチを実現します。

配配メールBridgeではフォーム作成機能を使ってアンケートフォームも作成できるため、作成したフォームをkintoneで同期した見込み客や優良顧客に送信が可能です。

連携によるメリット

連携によるメリットは3つあります。

1. API開発不要でカンタンに連携ができる

API開発は不要なので、専門知識がなくともすぐに連携して、利用することが可能です。また、kintoneの顧客リストをそのまま配配メールBridgeに連携できます。

2. 顧客フォローの自動化を実現

kintone側で入力・変更作業をするだけで、リスト登録の作業を効率化します。また、ステップメール機能を活用すれば、自動追客が可能です。

3. 配信結果やフォーム回答情報をkintoneに自動連携

配配メールBridgeで配信したメールの開封・クリック者情報をkintoneへ自動で同期します。また、配配メールBridgeのフォーム機能を活用して獲得した顧客情報の自動連携も可能です。

配配メールBridgeとkintone連携の詳しい内容や活用方法、事例を知りたい方は以下をごらんください。

関連記事はこちら配配メールとkintone連携で効果的・効率的なメールマーケティングを実現

まとめ

kintoneでは簡単にアンケートアプリを作成でき、社内アンケートなどに活用できます。ただし、ログインにkintoneのアカウントが必要になるため、顧客をはじめ対外的なアンケートには向いていません。

外部に向けたアンケートをするときは、マーケティングツール「配配メールBridge」との連携がおすすめです。

kintoneとの連携にAPIの開発は不要で、簡単に顧客情報を同期できます。アンケートに回答してくれた顧客には自動でステップメールを配信できるなど、顧客満足度の向上につなげられるでしょう。

興味のある方は、以下のバナーよりお問い合わせください。