お役立ちコラム
今すぐ実践できる、店舗集客に効くWebツールの活用方法

飲食店や美容院などの実店舗にて、インターネットを活用して集客をするケースが増えています。その場合、単発的なブログやメルマガ施策ではなく、複数施策を行うことが重要です。今回は、通常業務の合間に簡単に取り組める店舗集客方法をご紹介します。
目次
クラウドサービスを活用してWebサイトを簡単作成
効率的な店舗集客を行うために、まずは店舗専用のWebサイトを必ず用意することをおすすめします。
最近ではソーシャルメディアを活用する傾向があり、Webサイトを用意せず、FacebookやTwitterアカウントだけで情報発信を行う店舗は確かに増えています。
しかし、メールマガジンやSNSを活用するためにも、そうした配信コンテンツの「受け皿」となる店舗専用のWebサイトを用意しておくことにより、効果的なマーケティングが行えるようになります。
また、これまでのWebサイトはWordPressを活用するケースが一般的ではありましたが、近年はクラウドサービスを活用することで、Webサイト制作やプログラミングの知識がなくとも、簡単にWebサイトを制作/運用することが可能となりました。
無料プランが充実しており、外資系企業が運営母体となっている「Jimdo(ジンドゥ)」や「WIX」、日本企業が運営母体となっており、店舗集客向けのローカライズ機能を強みとしている「ペライチ」や「グーペ」など多種多様なサービスがあるため、店舗のご状況に即した適切なツールを選べると良いでしょう。
Jimdo(ジンドゥ)

ホームページ作成サービス|誰でも簡単・無料HP – Jimdo
シンプルなレイアウトと作成画面で、初心者の方でも取り組みやすいことが特徴のホームページ作成サービスです。レスポンシブデザインに対応しており、自動で画像圧縮をしてくれる機能もついていることから、SEOにも効果があり、スマートフォンでの閲覧もしやすいホームページを作ることができます。EC機能もついており、プランのアップグレードに応じて取り扱える商品数や決済方法を増やせます。PCとスマートフォンアプリに対応しており、どこでも編集できることが強みです。
WIX

1億人以上の利用ユーザーがいる大手ホームページ作成サービスです。500種類以上のテンプレートがあり、それぞれのデザイン性も高いため、目立つホームページを作成したい方におすすめです。複数の有料プランがあるため、店舗の大きさや目的に応じて柔軟にホームページの規模を変えることができます。サイトの拡張性が高く、多少サイト作成の知識がある方が使うことで、より完成度の高いホームページを作成することが可能です。
ペライチ

シンプルな手順でホームページを作ることができる点が強みのサービスです。テンプレートを決め、各項目を入力し、公開設定をするだけで簡単にホームページが作れます。
加えて、ペライチはサポート機能が充実していることも強みです。全国に200人以上の「ペライチサポーター」が在籍しており、わからないことがあれば何でも質問することができます。各地で勉強会なども開催されていますので、初心者でも安心です。
グーペ

グーペは、小規模から中規模の店舗に向けた機能を多く持つホームページ作成サービスです。Webが苦手な方でも簡単にできることが特徴で、それぞれのパーツを配置するだけですぐにサイトを作ることができます。カレンダーやお問い合わせフォーム、各種SNSリンクなど、店舗用のWebサイトで必要なテンプレート素材がすべて揃っており、幅広い業種に対応可能です。何が疑問点が出てきた場合でも、公式で随時質問を受けつけているため安心です。
Googleマイビジネスを登録しよう
Webサイトの準備ができたら、自社の情報をGoogleマイビジネスに登録しておきましょう。Googleマイビジネスを活用することで、自社の商品やサービス、ビジネスの情報(店名/電話番号/営業時間/地図etc)をユーザーに届けやすくなります。
Google検索やGoogleマップに表示する基礎情報となることから、Googleマイビジネスは店舗集客において欠かせないサービスであるため、必ず設定を済ませておきましょう。
Google マイビジネス 活用事例 : 鮨まるふく
Google Japanの公式YouTube動画では、「鮨 まるふく」の事例が紹介されています。検索結果に営業時間や電話番号、Googleマップでの所在地情報がページ上部に表示されるようにして、検索流入を増やした店舗集客事例が紹介されています。
通常、Webサイトを作成しただけでは検索結果の上位に表示されることは難しいのですが、Googleマイビジネスを活用することで、正確な店舗情報をGoogleに知らせることができます。
参照: Google マイビジネス 活用事例 : 鮨まるふく様 – YouTube
ソーシャルメディアアカウントの開設・運用
店舗情報の整理が完了したら、次にソーシャルメディアアカウントを開設しましょう。
ソーシャルメディアを活用する上で大切なことは、各サービスの特徴を理解し、自社のビジネスモデルと相性の良いサービスを利用することです。
「流行っているから」という理由を鵜呑みにしてアカウント開設だけを行ってしまうと、情報を更新すること、アカウントを運用すること自体が目的となってしまい、効率的な利用が難しくなる可能性があります。
店舗実務の合間を割いての運用となるケースが多いことから、同じ業界の競合店舗、成功店舗が活用しているソーシャルメディアアカウントをチェックし、必要なサービスを取捨選択することを心がけましょう。
ソーシャルメディア一覧(2019年2月時点)
ソーシャルメディア | 日本国内の アクティブユーザー |
特徴 |
---|---|---|
LINE | 7,800 万人 | 若年層中心ではあるが 比較的全世代向け |
4,500 万人 | 即時性と拡散力が高い | |
2,900 万人 | 写真を軸とした世界観の醸成に適している | |
2,800 万人 | 個々人のステータスなどに合わせて施策を実施可能 | |
TikTok | 950 万人 | 若年層向けの動画コンテンツと相性◎ |
400 万人 | 写真や店舗風景のコレクション用途で活用可能 |
O2O施策に活用しやすい「LINE@」と「メールマガジン」
また、店舗集客に欠かせないのが、O2Oの施策です。
O2Oとは「Online to Offline(オンライン・トゥ・オフライン)」の略で、インターネット上からリアルな場へ行動を促す施策を指し、オンラインで情報を入手したユーザーが、オフラインでの購買行動に影響を与えている概念として広まりました。
その中でも、「LINE@」と「メールマガジン」は、それぞれ有効に活用しやすいツールであるため、集客用ツールとして運用している店舗が数多く存在します。
LINE@
「LINE@」は、チャットサービス「LINE」とは異なり、事業者や店舗向けに開発されたサービスを指します。
「LINE」では1人1アカウントが原則となっており、複数アカウントで同一の電話番号を登録できない仕様となっているばかりか、複数のスマートフォンでアカウントを所持できない仕組みで運営されています。
対して「LINE@」は、個別のメッセージ送信のみならず、一斉配信機能や、クーポンの発行、Googleマイビジネス同様に店舗情報の掲載も可能なサービスであることから、ファンビジネスや双方向性のあるコミュニケーションを構築するために必要な機能が揃っていることが強みです。
詳細: LINE@で販促・ファンを獲得!無料アプリで簡単に始めるビジネス向けLINE
メールマガジン
ソーシャルメディアの台頭でメール施策を避ける企業もありますが、近年メールマガジンの価値を見直す動きもあります。
プライベート色の強いソーシャルメディアの登録を避けるユーザーも一定数おり、仕事やプライベート用のメールアドレスを登録したいユーザーも少なくないことから、メールマガジンを開設するという手段もあります。
メールマガジンを効率的に運用できれば、来店者が訪れたタイミング、メール内のURLを押したタイミング、クーポンを利用したタイミングなどに合わせて、パーソナライズ(個別最適化)した任意のメールを送信することができます。
メールマガジンを配信可能である多種多様なツールが存在するため、自分たちの取り組み施策を鑑みて、適切なツールを選べるようにしましょう。
参考 :メルマガ配信ソフト選びは目的と機能が大事!失敗しないメルマガ配信ソフトの選び方

店舗集客を効率よく行うコツは「Webサービス」の活用にあり
実店舗の集客を効率的に取り組みためには、Webサービスを活用することが不可欠です。
しかし、「あれもこれも」という感覚で目に入ったツールを全て取り入れてしまうと、運用に手が回らず、「作ったものの全然更新ができない・・・」という状況に陥りがちです。
それぞれのサービスの強みや特徴を押さえ、自社の店舗に即したツールを選ぶことを意識し、効率よく施策を回せる環境を整えましょう。
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